初期化されるiPadからデータ移行のすべて

1年前公開

なるべく時間をかけずにデータを守る方法についてご案内します

記事の表示には時間がかかることがあります

何とは言いませんが、何かがきっかけで iPad が初期化されてしまうことがあるかと思います
なるべく時間をかけずにデータを守る方法についてご案内します

注意点についてもまとめたので、最後まで読んでいただけると幸いです


iPadからGoogleDriveまたはApple製の端末にデータを移行します
GoogleDriveに移行させた場合は、#GoogleDrive から個人の場所にデータを移行する が必要になります

以下、写真と動画は「写真」として統一します

  1. 写真
    アプリから移行したい写真を選択する
  2. 共有ボタンから
    AirDrop
    を選択する
  3. AirDrop
    で個人の端末にデータを移行する

容量が不足する場合は、 #Google Drive を一時的に使う を検討してください

  1. 写真
    アプリから移行したい写真を選択する
  2. 共有ボタンから、
    GoogleDrive
    を選択する
  3. 保存先のフォルダーを指定してアップロードする

ファイルが散らかってしまうため、写真用のフォルダーを作ることを推奨します

Google Drive
アプリを同時に開いて、ドラッグ&ドロップ(D&D)で写真をコピーすると、1枚ずつアップロードされるので時間がかかります
共有からアップロードすると複数の写真が同時にアップロードされます

  1. Lightningケーブルでパソコンに接続する
  2. iPadからアクセスの許可が必要になるので許可する(ポップアップに従う)
  3. パソコンのエクスプローラーまたはFinderからiPadを開く
  4. パソコンに写真をコピーする

容量が不足する場合は、 #Google Drive を一時的に使う を検討してください

iPadのLightning端子では、転送速度が理論値で

60MB/sec(3.6GB/min)
まで制限されます
私の環境だと) 接触が悪く動作も不安定なので、個人的にお勧めできません

写真以外のファイルの移行では、Lightningケーブルを用いたパソコンへの転送はできません

  1. ファイル
    アプリから移行したいファイルを選択する
  2. 共有ボタンから
    AirDrop
    を選択する
  3. AirDrop
    で個人の端末にデータを移行する

容量が不足する場合は、 #Google Drive を一時的に使う を検討してください

  1. ファイル
    アプリから移行したいフォルダーやファイルを選択する
  2. 共有ボタンから、
    GoogleDrive
    を選択する
  3. 保存先のフォルダーを指定してアップロードする

ファイルが散らかってしまうため、フォルダーを作成して仕分けをすることを推奨します

上記のファイルの場合と同様ですが、Apple製の端末でなければファイルが閲覧できなくなります
Apple製の端末以外にデータを移行する場合は、以下のようにデータを変換してからアップロードしてください

  • GarageBand → m4a, mp3, midi
  • Pages → Word, PDF
  • Numbers → Excel, PDF
  • Keynote → PowerPoint, PDF, 画像

外部のツールを使わない限り一括でデータを変換することはできません

外部のツールはWebアプリケーションとしてブロックされる可能性が高くなっています
個人の端末から外部ツールを使って変換する場合、変換されたデータが破損していないかを確認してから元のデータを削除することを推奨します

  1. メモ
    アプリから移行したいメモを開く
  2. 共有ボタンから
    AirDrop
    を選択する
  3. AirDrop
    で個人の端末にデータを移行する

容量が不足する場合は、 #Google Drive を一時的に使う を検討してください

  1. 「メモ」アプリから移行したいメモを開く
  2. 共有ボタンから、
    GoogleDrive
    を選択する
  3. 保存先のフォルダーを指定してアップロードする(テキストファイルとして保存されます)

ファイルが散らかってしまうため、フォルダーを作成して仕分けをすることを推奨します
ファイル名がメモの内容そのままになる(非常に長くなる)ことがあるので、その場合は名前を変更してアップロードしてください
名前が長すぎると、ファイルが開けなくなります(後で名前を変更することはできます)

以下のアプリのデータも同様に削除されると考えられます

  • カレンダー
  • ibisPaint
  • ScoreCreater
  • iMovie
  • ボイスメモ
  • Appleのカレンダーアプリ
  • Safariのブックマーク
  • 壁紙や非表示の写真
  • GoogleClassroomのデータ
  • 連絡先
  • フリーボード(Apple製の仮想ホワイトボートアプリ)
  • ショートカット
  • リマインダー

適宜データの変換や

GoogleDrive
へのアップロードを行ってください

すべてのアプリについて手順は案内しませんが、ファイルや写真と同様に:

  1. ファイルを選択する
  2. 共有ボタンから
    GoogleDrive
    にアップロードする

という流れになると思います


個人で契約していない

GoogleDrive
からは、期限が切れるとデータが削除される可能性があるため、他の場所に移行する必要があります

すぐに削除されるかは分かりませんが、永久にとっておけるわけではないと考えて、期限が切れるまでに他の場所に移行しておく方が安全だと思います

::: tip iPadでブラウザ版GoogleDriveを使う 毎回書くと長くなってしなうので省略していますが、パソコンからGoogleDriveを使うよう指定されている場合は、safariのアドレスバーに

text
calendar.google.com

上のボックスから

drive.google.com
をコピーして貼り付ける方法でもブラウザ版のGoogleDriveを開くことができます

容量が足りなくなるので、データのダウンロードはパソコンで行う必要があります :::

どの方法を使えばいいか迷った場合は:

  • データを安全に保存したい → 個人のGoogleDriveまたは他のクラウドストレージ
  • パソコンを持っている → 個人のパソコン
  • スマートフォンの容量が空いている → 個人のスマートフォン

を選択するとよいと思います

ドキュメント、スプレッドシート、スライドのファイルは

GoogleDrive
以外に移行できません、必要に応じてファイルの変換を行ってください

外部のツールを使わない限り一括でデータを変換することはできません

外部のツールはWebアプリケーションとしてブロックされる可能性が高くなっています
個人の端末から外部ツールを使って変換する場合、変換されたデータが破損していないかを確認してから元のデータを削除することを推奨します

パソコンの空き容量が十分に確保されている必要があります

  1. パソコンから GoogleDrive をブラウザで開く
  2. ファイルやフォルダーを右クリックし、ダウンロードを選択する
  3. zipファイル
    としてデータがダウンロードされるので、そのまま保管するか展開します

パソコン版GoogleDriveをお使いの場合はエクスプローラーからファイルをドラック&ドロップすることもできますが、移行のためだけにインストールする必要はありません

Ctrl + A
ですべてのファイルを一度に選択できます
容量が大きくなる場合、
zipファイル
は4GBごとに分割されます

スマートフォンの空き容量が十分に確保されている必要があります

  1. GoogleDrive
    アプリをインストールし、ログインする
  2. ファイルやフォルダーを長押しし、メニューからダウンロードする
  3. Androidの場合は
    Files
    、iPhoneの場合は
    ファイル
    のダウンロードに保存されます

必要に応じて「写真」アプリへの移動を行なってください
ファイルは一度に複数選択できます
大量のデータ通信を行うのでWi-fiに接続されているか確認することを強く推奨します

::: warning

GoogleDrive
の容量について 無料の個人用
GoogleDrive
では1人当たりの容量が15GBに制限されます
有料のプランを契約するか、15GBに収まるように不要なデータを削除する必要があります
有料のプランは、
100GB-250円/month

200GB-380円/month

から提供されています(2023/09時点) :::

  1. パソコンから
    GoogleDrive
    を開きます
  2. ファイルを選択し、共有から個人用のGoogleアカウントを編集者として共有します
  3. 共有設定から、所有権の譲渡を選択します
  4. 個人用の
    GoogleDrive
    に切り替え、所有権が譲渡(ファイルが移行)されたことを確認します

所有権の譲渡ができない場合は、共有先の個人の

GoogleDrive
から
コピーを作成
し、複製します

::: warning クラウドストレージの容量について

GoogleDrive
と同様に、無料版には5GB, 15GB等の制限がある場合がほとんどです
「登録なしで容量無制限」、「課金なしで大容量」と宣伝しているサービスもありますが、データの紛失や個人情報の漏洩、運営が突然放棄されるなどのリスクがあることも考えられるため、どのクラウドストレージを利用するかは各自で調べた上で判断してください
OneDrive, iCloud, Dropbox, box などが有名です :::

興味があれば( nextCloudなどをセルフホスティングする、NASを飼うのもいいですね )

それぞれのサービスについて書くことはできませんが、概ね次のように移行します

  1. パソコンから
    GoogleDrive
    を開き、ファイルをダウンロードする
  2. ダウンロードされた
    zipファイル
    を展開する
  3. 他のクラウドストレージを開き、データをアップロードする

Google データエクスポート を用いて、他のクラウドストレージにファイルをダウンロードせずに直接移行します
しかし、現時点(2023/09/20)ではGoogleDriveのデータのエクスポートがポリシーにより許可されていないため、この方法は使えません

アカウントの削除が近くなると解禁される可能性があるので、興味があれば使えるかどうか一度確認してみてもいいかもしれません

  1. 個人のパソコンでGoogleカレンダーにログインします

または

  1. iPadでブラウザ版のGoogleカレンダーを開きます
text
calendar.google.com

上のボックスから

calendar.google.com
をコピーしてsafariのアドレスバーに貼り付けます
アドレスバーに貼り付ける方法でなければ、カレンダーアプリが開かれてしまいます
アプリからはカレンダーの以降はできません

  1. 左のバーから、個人のカレンダーのメニューを選択し、
    設定と共有
    を開きます
  2. カレンダーのエクスポート
    を選択します
  3. ダウンロードされた
    icsファイル
    を他のカレンダーアプリでインポートします

カレンダーをインポートするには、

icsファイル
を開くか、他のカレンダーアプリからインポートを選択します

以下のデータも、必要に応じて移行してください

  • 共有ドライブ
  • GoogleChromeの閲覧履歴やブックマーク
  • 連絡先
  • GoogleKeep
  • YouTubeの再生履歴

Googleアカウントが削除された場合、これらのデータは失われます

これでiPadのデータを失わずに済みます
卒業アルバムを失くしてしまって後で後悔するように、データはできるだけ残しておいた方が後で後悔しないと思うので、可能な限り試してみてください

現時点で(2023/9/20)内容に間違いがないことをひと通り確認してありますが、何か誤りや情報提供があれば famisics のメールアドレスから連絡をお願いします
内容に関係なく、何か問題ある場合は対応するので掲示に書かれていた製作者までお申し付けください


4年間にわたって様々な活動でお世話になりました、改めて感謝申し上げます
今後も公開しているページの更新を続けると思うので、もし興味があれば uiro.dev をご覧ください (サイト名やアドレスは変更されることがあります)

::: details ちなみに こんなものを書いていて大丈夫なのかと心配されるかもしれませんが、この内容は2年ほど前にあらかじめ作っておいたものです
YouTubeや追加されたアプリについてのみ追記しました

タイトルがふわっとしているのはそういうタイトルが好きだからです

このページのスタイルがきれいなのは、Markdown記法で書かれているからです
興味があれば Markdown-tips をご覧ください :::

ご覧いただきありがとうございました

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